世界で毎年116万人が交通事故で亡くなっており、特に5歳から29歳の若い世代の死因として深刻な問題になっています。そうした中、自動運転の技術が普及して事故が半分に減れば、年間58万人以上の命が救われる可能性があるという分析が公表されました。交通事故の約90%は、人間の運転ミスによるものです。
アメリカの道路安全保険協会(IIHS)の調査によると、特定の地域やルートを走る「レベル4」の完全自動運転車は、人間が運転する車と比べて走行距離あたりの事故発生率が68%低いことがわかりました。自動運転車が関わる衝突事故のうち通報が必要なものは22%で、その3分の2は無人運転のときに発生していました。しかし、自動運転車がぶつかったり、事故の原因になったりした事例は極めて少なかったということです。
一方で、すべての自動運転車が安全とは言えないという指摘もあります。今回の分析はWaymo(ウェイモ)という会社が報告したデータに基づいています。テスラのロボタクシーでは、サービス開始から9か月で14回の衝突事故が起き、人間のドライバーより4倍高い頻度で事故を起こしているというデータも示されています。専門家は、自動運転が本当に安全を守れるかどうか、これからも慎重に検証していく必要があるとしています。