宮崎県新富町は10月8日、航空自衛隊新田原基地に配備された最新鋭のステルス戦闘機「F35B」による騒音の負担を和らげるため、すべての町民に2万円を配り始めました。対象は0歳児を含む約1万6000人で、給付は年1回行われます。
F35Bは垂直に着陸できる機能があり、滑走路にスピードを落としてゆっくり進入するとき、大きな爆音が通常より長く続きます。新富町の小嶋崇嗣町長は、「これまでのF15とくらべると騒音の時間や音質がかなり違う。騒音被害は一人一人が受けている」として、町独自の給付を決めました。小嶋町長は「夜の訓練がある日に外で食事をする時など、少しでも足しになれば」と話しています。
新田原基地には2025年8月にF35Bが3機はじめて配備され、現在は8機が訓練を行っています。2026年度中にさらに4機、2031年度末ごろまでに全42機が配備される見通しです。町による現金配布は2029年度まで続き、総額で計13億円に上る見込みです。2030年3月には鹿児島県に自衛隊の訓練施設が完成する予定で、それにより騒音の負担は軽減するとみられています。
給付を受け取るには、マイナンバーカードにひもづけた公金受け取り口座が必要です。カードを持っていない町民には、来年2月に申請書を同封した案内書が送られます。2026年度の給付総額は3億2500万円になる見込みです。