漫画家の手塚治虫さんが1970年に発表した作品「ながい窖」の復刻版が、異例のヒットとなっています。この漫画は全集などに収録されておらず「幻の作品」とされていましたが、6月に法政大学出版局から刊行されると、7刷となる異例の人気となっています。
〜とされる= to be regarded as ~; to be considered ~
本作は、戦前から戦後の在日コリアンへの差別と歴史を題材にしています。物語の主人公は、戦後の高度成長期に日本国籍を取得し、一流企業の重役を務める在日コリアンの森山尚平です。彼は戦時中、岐阜の「戸狩山」にある地下壕で強いられた過酷な労働がトラウマになっており、自身のルーツを隠そうとします。しかし、不法入国した朝鮮人をかくまったことで、森山やその家族に大きな波乱が起こっていきます。
Nを題材にする= to take N as the theme or subject matter
学術書を専門とする法政大学出版局が漫画本を出版するのは初めてです。編集を担当した赤羽健さん(35)は、「日本に限らず、世界中で排外主義的な風潮が強くなっている。そうした問題と真剣に向き合いたい人はいる。時宜にかなった出版になったと思う」と話しています。
Nに限らず= not limited to N; not only N, but also...Nに向き合う= to face N directly; to confront N