アニメ映画『火垂るの墓』を監督した高畑勲さんの制作の裏側を明すノンフィクション本が出版され、話題になっています。この本は、NHKのディレクターが高畑さんの死後に自宅から見つかった7冊の構想ノートや、関係者の証言をもとに執筆しました。
〜を明す= to reveal or make clear (something hidden or secret)〜をもとに= based on; using as a basis
高畑監督は絵を描かず、ノートに細かい文字で論理的に物語を考える手法をとっていました。リアリティをどこまでも追求したため、制作のスケジュールは大きく遅れました。1988年の公開当時は『となりのトトロ』と2本立てで上映されましたが、終盤の一部のシーンは作業が間に合わず、白地に線画の未完成な状態で映画館で流れていました。
〜手法をとる= to adopt a method or techniqueどこまでも〜= to the extreme; endlessly; without limit
また、映画の最初のシーンで主人公が亡霊となって過去を振り返る場面は、原作の小説にはない高畑監督オリジナルの演出でした。高畑監督は「この作品は単なる反戦映画ではない」と語っており、現代を生きる若い人たちにも自分のこととして考えてほしいという思いが込められていたことも明らかにされています。
単なる〜ではない= not merely / not simply ~〜思いが込められている= to be filled with or embody a feeling/wish
不朽の名作がどのようにして作られたのか、高畑監督の創作への情熱と作品に込めた問いを解き明かす一冊になっています。
〜を解き明かす= to unravel, clarify, or shed light on (a mystery/question)