全国的に豪雨による水害が増加するなか、静岡県で水田の貯水機能を活用して浸水被害を防ぐ「田んぼダム」の取り組みが進んでいる。「田んぼダム」は、水田の周りにあるあぜの高さを上げ、専用の排水桝を取り付けることで、大雨の際に雨水を田んぼへ一時的に貯め、河川や水路への急激な流入を抑える仕組みだ。下流にある住宅地などの浸水リスクを軽減するねらいがある。
〜の際に= 在…之際;在…的時候〜を抑える= 抑制;壓制(急劇流入等)
同県伊豆の国市では2026年度からモデル事業が始まっており、あぜの高さを約30センチまで高くした約4000平方メートルの水田を整備した。一般的な25メートルプールおよそ3杯分にあたる水を貯留できるという。この事業には防災だけでなく、高齢化や地権者の交代により使われなくなった水田をまとめる「大区画化」を進め、田植えなどの作業の回数を減らして農家の負担を軽減するねらいも込められている。
〜にあたる= 相當於…;對應於…
「田んぼダム」は静岡県西部を中心に普及しているが、歴史的に水害が多い県東部地区では全体のおよそ5%にとどまっている。過去に大きな被害を出した狩野川の中流域に位置する三島市安久地区などでは、農家の山田俊一さんらが中心となって取り組みを進めている。また、沼津高専の学生たちが水面との距離を測定して効果を「見える化」する観測機器を開発するなど、地域ぐるみでの協力も広がっている。効果を数値で示して上流地域での取り組みを増やし、流域全体で水害リスクを下げていくことが期待されている。
〜にとどまる= 僅停留在…;限於…〜ぐるみ= 全體…;包含整個…