スマートフォンなど現代社会に欠かせない製品や産業で使われる重要鉱物の奪い合いが激しさを増している。フランス国立科学研究センターのラバ・アレズキ研究部長は、世界が「石油の時代」から「重要鉱物の時代」に入ったと語る。同氏は、技術の進歩による需要の激しい変化という「不確実性」と国際政治の混乱が、争奪戦の行方を予測不可能にしていると指摘している。
〜に欠かせない= 對……不可或缺〜を予測不可能にする= 使……變得無法預測
過去100年続いた「石油の時代」では、第二次世界大戦後に石油輸出国機構(OPEC)などの国際機関が登場し、米国が主導する国際秩序がそれを支えた。産油国は貿易の安定した枠組みを作り、石油の需要は常に存在して変化のペースも緩やかだったため、原油安が起きても時間の経過とともに収束していた。
〜とともに= 隨著……(的推移)
これに対し、重要鉱物は技術の進展によって需要が非常に不安定になっている。例えば、世界生産の7割を占めるコンゴ民主共和国は、国を挙げて10年かけて生産強化に取り組んだ。しかし、中国がコバルトを使わないリチウムバッテリーを開発したことで、価格は半分に落ち込んだ。
これに対し= 與此相對国を挙げて= 舉國上下 / 全國一致
石油の時代には、資源に依存して一部の権力者が収益を独占し、経済の多様化が進まなくなる「資源の呪縛」が見られた。新しい重要鉱物の時代では、技術革新によって必要とされる鉱物が入れ替わるリスクがあり、資源国は従来の「呪縛」とは異なる深刻な不確実性に直面している。
〜に直面している= 正面臨……